おむつの市場調査(73号)
市場規模を2倍にした事例
2006年12月23日の日経新聞の記事からの抜粋です。
記事抜粋:
■「P&Gが7月に全国発売した子供用おむつ「パンパース 卒業パンツ」がヒットしている。
おむつを「卒業」するトレーニング時に使用する。
尿をしたときはぬれた感じを残しながら、漏れは防ぐという高い吸収力を両立させたのが特長。
P&Gの新規参入でトレーニングパンツ市場は二倍になる勢いだ。
P&Gの調べによると、おむつ離れを練習する過程で、服や床をぬらすようなおもらしは仕方がないとする母親が多い一方、約七割の母親がおもらしにストレスを感じていることがわかった。
「卒業パンツ」を使った母親からは、ぬれた服の洗濯や床の掃除など「家事の負担を増やさずにトレーニングが出来る」との評価が寄せられている。
店頭での実勢価格は1枚当たりにすると41~46円程度で、他社の競合製品より五割程度高いが、売れ行きは好調。
ユニ・チャームや花王が先行してきたトレーニングパンツの市場規模は年間約16億円だが、「卒業パンツ」の登場でほぼ二倍の30億円程度になる見込みという。
—記事抜粋はここまで—
P&Gが「新しい市場」を創造した事例ですが、素晴らしいですよね!
この商品によって市場規模を倍にしているのですから、画期的なコンセプトといえるのではないでしょうか。
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■ここからは、この事例について「市場調査をしたとしたら・・・」という
過去にさかのぼった私の妄想の世界です。
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■消費者調査からの新商品開発には、2パターンあるといつも書いていますが、
今回の事例の場合は
「現状(今現在の使用状態や使用時の意識)を把握して、新アイデアを発想する」の方が当てはまります。
「現状」とは、記事内容から拾いますと
「おむつ離れを練習する過程で、服や床をぬらすようなおもらしは仕方がないとする母親が多い一方、約七割の母親がおもらしにストレスを感じていることがわかった。」
というところです。
「おもらしは仕方がないとする一方で、ストレスを感じている」といったような母親の気持ちは育児経験者でないとわかりませんが、商品開発担当者は必ずしも育児経験者とは限りません。
そんなときには、ヒアリングやインタビューが適しています。
育児中の母親数名に集まってもらって、「おむつ、おもらし、成長の過程でのおしっこ行動の変化、おしっこのしつけ」といったことに関するインタビューをすることで、母親の行動や、気持ちがわかってきます。
「約七割の母親が・・・」といったような定量調査を実施する前にまず現状を把握するインタビューなどを実施すると、仮説のタネがたくさん拾えますよ(^^)。
市場調査の実施にご興味がある方は、いちど当社にご相談ください。
《※2006年1月から【まぐまぐ!】で発行しているメールマガジン 【女性視点(?)なマーケティング発想のヒント】 からの転載です。》
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