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オフィスグリコの市場調査の事例(82号)

男性のお菓子意識を掴んだ事例

2007年3月10日の朝日新聞(be)の記事からの抜粋です。

記事抜粋:

■「PR会社のビルコムに勤める畑雅人さん(26)の夜の友は、オフィスの片隅にあるお菓子。
「残業中に小腹がすいたとき、社外に出るのはおっくうなのでつい手が出ます」という。

口にするのはオフィスグリコの菓子だ。江崎グリコが99年に始めたサービスで、チョコレートやビスケット、ガムなどが詰まった箱を職場に置いて、食べた分だけ料金を支払う。1箱に100円の菓子が24個入っている。

ビルコムでは昨年6月に導入し、基本的に週に一度補充する。社員総数30人弱だが、若い人が多く、二つ置かれたグリコの箱は程なく空になり、一週間先の補充の日までもたないことが多いという。

江崎グリコが昨年、東京都内の20~30代のビジネスマン千人に調査したところ、9割が勤務中におやつを食べるという結果が出た。

オフィスグリコは、お菓子は食べたいけど、「コンビニなどで女性に交じってお菓子を買うのはちょっと・・・」という男心もとらえたようだ。
その人気はじわじわと広がり、全国の企業に8万5千箱置かれている。」

—記事抜粋はここまで—

オフィスグリコのことはご存知の方も多いと思います。

99年にこのサービスのことを知ったときには、斬新な目の付け所に感嘆すると同時に、「続くのかな?」「採算が取れるのかな?」と思っていたのですが、現在は「全国の企業に8万5千箱」とのこと!

しくみは「富山の置き薬方式」ですが、「オフィスに置きお菓子」の発想がすばらしいですよね!(^^)

私が以前勤めていた会社はオフィスグリコはなかったですが、男性も普通にデスクで仕事しながらお菓子を食べていました(わりとラフな雰囲気の広告代理店だったからかもしれませんが)。
特にチョコレートを食べている男性が多かったように記憶しています。

その会社には休憩時間にヤクルトさんが来ていたのですが、その時に購入しているのは8割方が男性でした。
1階に自販機があり、隣りにコンビニもあったのですが、買いに行くのが面倒だとか時間がないとか、ひとつだけコンビニで買うのも気が引けるとか、いらないものまで買ってしまうとか、何か理由があったのでしょうね(^^)。

オフィスグリコは、そういった男性の潜在欲求と潜在不満を解消したことも継続利用につながっているようです。

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■ここからは、この事例について「市場調査をしたとしたら・・・」という
  過去にさかのぼった私の妄想の世界です。

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■この「オフィスグリコ」のような発想に辿り着くには、最低でも2段階の消費者調査が必要ではないかと思います。

まず、消費者がお菓子を消費するシーン(家で、学校で、オフィスで、行楽で、移動中に、など)や、その消費のために「どこで」「何を」購入するかなどを明確にします。

その結果から「オフィス消費」に目を付け、その市場の拡大策立案のためにオフィスで仕事をする人たち(老若男女)を対象に消費者調査を実施します。

仮説は

・仕事中、ちょっとおなかが空いた時、ちょっとしたお菓子をつまんでいるのではないか?(あるいは、お菓子か何かを食べたいと思っているが、食べられないのではないか?)

・食べない理由は、どのようなものか?
  買う場所がない
  買いに行く時間がない
  買いに行くのが面倒
  お菓子を買うのが恥ずかしい
  社内の雰囲気が食べにくい
  オフィスで食べやすいお菓子がない など

・仕事中にお菓子を食べることによる効果があるのではないか?
  エネルギー補給ができて、頭の回転がよくなる
  空腹解消でストレスも解消
  味覚の満足
  ちょっとした気分転換
  お菓子で幸せ  など

などで、

質問内容は

・オフィスでの「飲み物」と、「食事以外で食べているもの(ガムも含む)」の摂取状況(いつごろ、何を、その購入方法など)

・オフィスでの「飲み物・食べ物」に関する満足点・不満な点

・オフィスでの理想とする「飲み物・食べ物」(いつ、どのようなもの、など)

・オフィスでの飲食をするきっかけ・動機(どのようなときに)、気分 など。



■オフィスでの飲食に関する消費者アンケート(質問文案)は以下のような内容が考えられます。

Q1. 仕事中、オフィスで「飲み物」を摂取することはありますか。(複数選択可)

  • ほぼ毎日
  • 週に数回
  • ほとんどしない
  • 全くしない

    Q2. 仕事中、食事以外で何かを口にすることはありますか。(ガム・お菓子等)(複数選択可)
  • 甘いお菓子(チョコ・クッキーなど)
  • しょっぱいお菓子(スナックなど)
  • ガム・キャンディ
  • ナッツ・ドライフルーツ
  • 何も食べない

    Q3. それらを食べたり飲んだりするのは、主にどの時間帯ですか。(複数選択可)
  • 午前中(始業後〜昼前)
  • 昼食後
  • 午後(15時前後)
  • 残業・夕方以降
  • 決まっていない

    Q4. オフィスで飲食するものは、どのように入手していますか。(複数選択可)
  • 自宅から持参
  • 出勤途中に購入
  • 昼休みに購入
  • 社内売店・自販機
  • 周囲からもらう
  • 特に決まっていない

    Q5. 仕事中「お菓子などを食べたいと思うが、食べていない」ことはありますか。
  • よくある
  • たまにある
  • ほとんどない
  • 全くない

Q6. Q5で「ある」と答えた方に伺います。食べない(食べられない)理由は何ですか。(複数選択可)

  • 買う場所がない
  • 買いに行く時間がない
  • 買いに行くのが面倒
  • お菓子を買うのが恥ずかしい
  • 社内の雰囲気的に食べにくい
  • 音・匂いが気になる
  • オフィスで食べやすいお菓子がない
  • 太りそう・健康が気になる
  • その他(自由記述)

    Q7. 仕事中にお菓子や軽い食べ物を食べることによる効果として、あてはまるものは何ですか。(複数選択可)
  • 空腹が和らぎ集中しやすくなる
  • エネルギー補給で頭が冴える
  • ストレスが軽減される
  • 気分転換になる
  • 気持ちが前向きになる
  • 特に効果は感じない

Q8. オフィスで「理想的だと思う」飲み物・食べ物はどのようなものですか。(複数選択可)

  • すぐに食べられる・飲める
  • 音や匂いが気にならない
  • 少量で満足感がある
  • 健康・栄養面に配慮されている
  • 甘さや味が選べる
  • 見た目がシンプルで目立たない
  • その他(自由記述)

    Q9. 仕事中、どのような気分・状況のときに飲み物やお菓子が欲しくなりますか。(複数選択可)
  • 小腹が空いたとき
  • 疲れたとき
  • 集中力が切れたとき
  • 気分転換したいとき
  • ストレスを感じたとき
  • 特に欲しくならない

このような調査を実施してコンセプトを固め、途中で消費者の評価も聞きつつ計画(plan)⇒実行(do)⇒評価(check)⇒改善(act)で実施していきます。

上記のようなアンケート質問文は一例ですが、当社ではお問合せ頂いた企業様の調査目的や会社の現状、課題などをていねいにヒアリングして、課題の解決につながる市場調査手法をご提案しておりますので、お気軽にご相談ください。

サービス内容につきましては、以下に詳しくご説明しておりますのでいちど御覧ください。

《※2006年1月から【まぐまぐ!】で発行しているメールマガジン 【女性視点(?)なマーケティング発想のヒント】 からの転載です。》

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