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トイレの市場調査(69号)

高齢者をターゲットにしたトイレの新商品開発の事例

2006年12月1日の日経MJの記事からの抜粋です。

記事抜粋:

「東京都小平市に住む60代の夫婦は先週末、トイレに入るとセンサーが感知して自動でふたが開くTOTOの製品を、近くのスーパーで購入した。
「ぜいたくな機能は要らないと思ったが、腰を折らずにふたを開け閉めできるといずれ楽になる気がした。」

ビックカメラ新宿西口店でもシニア層の姿が目立ち始めている。
「50-60代の顧客は購買意欲が強く、7万-8万円の製品が良く売れる」という。

INAXの便座はトイレに入ると便座のふたが自動で開くと同時に、夜は便座などに取り付けたLEDが足元を照らす。
寝床についた後にトイレに行き、蛍光灯などをつけると「眠気が完全に覚めてしまう」
という声に配慮。LEDの間接照明を使うことでトイレ後も寝付きやすくしたという。」

—記事抜粋はここまで—


だんだん歳をとってくると、夜間にトイレに行くことが多くなったり、腰の曲げ伸ばしがつらくなる、ということをよくお聞きますね。

1980年にウォシュレットが誕生してから、デザインや機能はずいぶん進化しています。

当初はオールターゲット(ターゲットを絞っていない)だった商品を、ターゲットを絞り、ターゲットに合った付加価値を付けるようになった例として取り上げてみました。

高齢者が使いやすい便座とは、ユニバーサルデザインの観点からみると、「誰もが使いやすい便座」ということでもありますから、高齢者をターゲットにしつつも、購買層が高齢者以外にも拡がっていくことは想定されていると思われます。

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■ここからは、この事例について「市場調査をしたとしたら・・・」という
  過去にさかのぼった私の妄想の世界です。

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消費者調査からの新商品開発には、大別すると

・不満点を抽出して、新アイデアを発想する
・現状(今現在の使用状態や使用時の意識)を把握して、新アイデアを発想する

の2パターンがありますが、今回の事例の場合はどちらからでもアプローチの可能性があるといえます。

高齢者を対象にした商品開発をしようと考えた場合、
まず「高齢者に喜ばれるトイレ空間」についての仮説を立てます。
(「高齢者に喜ばれる便座」ではなく「トイレ空間」に思考を広げておくと、便座以外の商品開発の可能性を発見することができます。)

・足腰や関節が弱っていると、○○なのではないか?とか
・視力が弱っていると、○○ではないか?
・寝ぼけてトイレに行って、○○が危険なのではないか?
・冬はただでも寒いトイレなのに、○○なのではないか?
・照明がまぶしすぎるのではないか?

などの仮説を立てておき、それを検証するためのアンケート調査やヒアリング調査などを実施します。

●調査項目としては

・現在の「トイレ空間」の状態(広さ、設備・備品、便座など)
・トイレの利用の仕方(ここを詳細に)
・トイレ利用時の不満点、満足点
・身体機能・健康の状態
・夜間にトイレに行く回数
・「夜間」特有の不満点

などを、アンケートやヒアリング調査などで明らかにし、商品開発に活かしていきます。

市場調査の実施にご興味がある方は、いちど当社にご相談ください。

《※2006年1月から【まぐまぐ!】で発行しているメールマガジン 【女性視点(?)なマーケティング発想のヒント】 からの転載です。》

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