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ハウスのカレールーの市場調査の事例(75号)

発想のブレイクスルーの事例

2007年1月13日の日経新聞の記事からの抜粋です。

記事抜粋:

■見た目はシチューでも味はカレー。

ハウス食品のカレールー「北海道ホワイトカレー」が小さな子供を持つ若い主婦層を中心に人気を集めている。
昨年2月に関東・東北を除く地域で先行発売し、売上げが当初目標の二倍ペースで推移。

もともとは新作のシチューを作ろうと考えていた。
開発に先立ち実施した顧客調査で、同社のシチュールーの購入者の約80%がシチューをご飯と一緒に食べることが分かった。
「それならカレー風味のシチューはどうか」と発想したのが商品化のきっかけだ。

スーパーなど小売店店頭でホワイトカレーの実勢価格(特売も含む)は200円前後。
従来品より約2割高い。「商品の意外性が客を引き付けており、価格で訴求する必要がない」(スーパーの売り場担当者)という。
当初想定していた若い女性客に加え、40代の主婦が購入していくケースも多くなってきた。

カレールーは従来、一つのブランドで辛さや量が異なる複数の商品をそろえ、合計出荷額が年間十億円に達すればヒットとされる。
ホワイトカレーは単品で二月末をメドに十億円を超える見込みだ。

—記事抜粋はここまで—

この事例は、発想が素晴らしいのでご紹介してみました。

消費者調査を実施しての新商品開発手法には、大別すると

①不満点を抽出して、新アイデアを発想する
②現状(今現在の使用状態や使用時の意識)を把握して、新アイデアを発想する
の2パターンがあります。

この記事にも「開発に先立って顧客調査を実施した」とありますが、この「ホワイトカレー」のようなコンセプトは、
調査結果の延長線上からはなかなか出てこない、商品開発者の「発想のブレイクスルー(飛躍)」を感じます!

それからもうひとつのポイントは、記事中の調査結果についてです。

「同社のシチュールーの購入者の約80%が、シチューをご飯と一緒に食べることが分かった。」ところです。
この80%という数字に驚きませんでしたか?

私も友人がシチューとご飯を食べているのを見たことはありますが、80%にも達するほどメジャーな食べ方だとは知りませんでした!
(私はパンと食べるのが普通だと思っていたのですが、それは今ではレトロなのかも?!(^^))

でもコレだから消費者調査は興味が尽きなくて、ぜひ実施していただきたいのです。

企業の人間が持っている固定概念とは違うことが発見できますし、意識は常に変化していっていることがわかります(この事例のように食べ方が変化してきているなど。)

ホワイトカレーのように「商品の意外性が客を引き付けており、価格で訴求する必要がない商品」はなかなか出ないのは現実ですが、しかし何も手を打たなければ進歩はありません。
とりあえず一歩踏み出してみてくださいね(^^)。

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■ここからは、この事例について「市場調査をしたとしたら・・・」という
  過去にさかのぼった私の妄想の世界です。

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■カレールー新商品開発アンケート質問例です。
【設計目的】
・その家庭におけるカレーの食べられ方の現状把握
・購買を左右する キードライバー特定
・味・辛さ・健康・価格・利便性の優先順位把握
・新商品コンセプトの当たり筋発見

① 基本スクリーニング(必須)
Q1. 月に何回カレーを食べますか?
① ほぼ食べない
② 月1回
③ 月2〜3回
④ 週1回以上
※②以上を分析対象にする

② 現在の利用実態
Q2. 普段使うカレールーのタイプ(複数選択可)
□固形ルー
□フレーク
□ペースト
□レトルト
□スパイスから手作り

Q3. よく購入するメーカー(複数可)
□エスビー(ゴールデン等)
□グリコ
□ハウス
□S&B
□プライベートブランド
□その他(自由記述)

③ 味・品質評価(キードライバー候補)
Q4. 以下の項目について重視度を教えてください
(1=全く重視しない〜5=非常に重視)
コク・旨味
香り・スパイス感
辛さのバランス
後味の良さ
家庭的な味
専門店っぽさ

④ 機能・価値要素(差別化軸)
Q5. 購入時に魅力を感じる要素(複数選択)
□化学調味料不使用
□小麦粉不使用(グルテンフリー)
□低脂質・低カロリー
□野菜の溶け込み
□スパイス本格配合
□子ども向け甘口
□大人向け辛口
□その他(自由記述)

⑤ 調理・利便性
Q6. 便利だと感じる要素
□短時間調理
□量の調整がしやすい
□保存しやすい個包装
□アレンジしやすい
□洗い物が少ない
□その他(自由記述)

⑥ 価格・容量感
Q7. 適正だと思う価格帯(1箱)
〇200円未満
〇200〜300円
〇300〜400円
〇400円以上

⑦ 不満・未充足ニーズ
Q8. 現在のカレールーへの不満(自由記述)

⑧ コンセプト評価
Q9. 次の中で最も魅力的な商品は?(コンセプト案を掲示する)
A:xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
B:xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx
C:xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

⑨カレー・シチューが喫食される「シーン」
Q10. どんなときにカレーを作ることが多いですか?(複数選択)
□献立を考えるのが面倒なとき
□忙しくて時短したいとき
□家族全員が確実に食べる必要があるとき
□週末・休日
□食費を抑えたいとき
□特別感を出したいとき
□温まりたいとき
□その他(自由記述)

Q11. カレーと一緒に食べるものをお選びください(複数選択)
□ご飯
□パン
□うどん
□パスタ
□その他(自由記述)

Q12. どんなときにシチューを作ることが多いですか?(複数選択)
□献立を考えるのが面倒なとき
□忙しくて時短したいとき
□家族全員が確実に食べる必要があるとき
□週末・休日
□食費を抑えたいとき
□特別感を出したいとき
□温まりたいとき
□その他(自由記述)

Q13. シチューと一緒に食べるものをお選びください(複数選択)
□ご飯
□パン
□うどん
□パスタ
□その他(自由記述)

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■あとがき■

■先週ジャスコに買い物に行くと、納豆コーナーにPOPが。
「納豆は身体によいのですが、他の人のためにも一人2つまででお願いします」・・・みたいな内容でした。
そして普段は98円のものが、138円に!

私は「また、みのさんがTVで話してたのかなぁ」と思っていたのですが、母に聞くと、「みのさん」では無いようです。

私はその情報番組を見ていないので、納豆の何の効果を取り上げていたのかわからないのですが、私がアピールしたい納豆の効能!

それは「花粉症が治る」ことです。
去年の4,5月頃にも書きましたが、4年くらい悩まされていた花粉症が納豆で治りました。

でももしかすると今年は発症するかもしれませんので、また4,5月頃にご報告させていただきますね(^^)

上記のようなアンケート質問文は一例ですが、当社ではお問合せ頂いた企業様の調査目的や会社の現状、課題などをていねいにヒアリングして、課題の解決につながる市場調査手法をご提案しておりますので、お気軽にご相談ください。

サービス内容につきましては、以下に詳しくご説明しておりますのでいちど御覧ください。

《※2006年1月から【まぐまぐ!】で発行しているメールマガジン 【女性視点(?)なマーケティング発想のヒント】 からの転載です。》

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