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新商品開発のための市場調査とは―【ポッキーカカオ60%】の事例(137号)

定番商品の派生商品に市場調査を活用している事例

2023年12月4日の日経MJの記事からの抜粋です。
記事抜粋:

江崎グリコが9月に発売した菓子「ポッキーカカオ60%」が好調だ。
既存のポッキーの購買が少ない20~30代をとらえようと、甘さを控えめにして「大人受け」を狙った。
想定通りの客層に刺さり、発売後1か月で売り上げは計画の約2.8倍にあたる270万個を突破した。
背景にあるのはポッキーの顧客の二極化だ。
昔から継続的に食べている50~60代と、子どもには売れているが、20~30代が離れ、全体の売り上げは横ばいで推移していた。
そこで、2022年10月頃に消費者へアンケート調査を実施し、買わなくなった理由などを尋ねた。
「とにかく甘い印象があり、幼稚園以来食べていない」などの声があがり、客離れの原因は「甘さ」にあると判断。
「既存のポッキーのイメージに対し、逆張りの発想で『甘くない』『大人向けの味』を打ち出した」と開発者は語る。

—記事抜粋はここまで—

今回の事例では、市場調査の流れは以下のようになります

「昔から継続的に食べている50~60代と、子どもには売れているが、20~30代が離れ、全体の売り上げは横ばいで推移」といったことがわかる「性別年代別の購買喫食データ」が既に社内にある
 ↓
そのデータを分析する
 ↓
20~30代が離れた原因の仮説を考える
 ↓
消費者アンケートで仮説を検証し、客離れの原因は「甘さ」であると特定した
 ↓
ポッキーの派生商品開発に活用

現状を客観的に把握するデータをまず分析することが重要

この事例のようにマーケティング施策を立案するには、まず御社の現状や商品・サービスの現状を客観的に正しく把握する必要がありますので、現状データがない場合は、現状把握する市場調査をまず実施してみましょう。
その後、課題解決のための市場調査を実施します(今回の場合は20~30代に購入してもらうには?という課題です)。

今回の「ポッキーカカオ60%」の商品開発例のように、自社の商品・サービスを利用していない人への市場調査には、モニターを利用したアンケートやインタビュー調査が適していますので、ぜひいちど当社にご相談ください。

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