アンケート調査 やってはいけない誘導質問とは

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やってはいけない誘導質問とは

弊社は市場調査会社のため、クライアントの意図する方向に回答者の回答を誘導するような、いわゆる「誘導質問」を作成することも可能で、ご依頼により作成することもありますが、通常は誘導質問的要素が入らないように細心の注意を払って質問を作成しています。

※例外的にあえて誘導質問のかたちを取るケースとは?

例1:回答者が気をつかったり躊躇して本心を回答しないと危惧されるケース:
例えば離職率が高い企業で、離職率の改善が課題となっていて退職者にアンケート調査を実施する場合などが想定されます。その企業では特定の意地の悪い先輩がいるとか、パワハラの上司がいるとか、退職の本当の理由があったとしても、日本人の性格上、気を遣って本当の原因を言わないことがよく起こります。そういった際に、退職後に実施するアンケート調査で、本当の原因を回答して頂き課題解決策を立案するために、アンケートの質問文では「そういった問題があることを承知していますよ、本当のことを客観的に収集したいのです。」といったメッセージを伝えるためにあえて誘導質問のかたちを取り質問文に入れて、回答者の本心を引き出すといったやり方をします。

例2:頭がカタくて、老害な上席を説得するケース:
現場のやる気のある若いスタッフが軽はずみなものでなく本気で取り組んでいるプロジェクトがあるのだけれど、部下の話をなかなか受け入れない上席を説得する材料として、自分たちがやりたい方向に誘導するリサーチを実施して、「このようにターゲット顧客の評価も高いのです。安心して下さい。」といった報告書を作成するといったケースです。


※良くないアンケート例(誘導質問)

いろいろなアンケート調査結果を見ていると、誘導質問になっているケースが散見されます。

例えば「社内向けやクライアント向けに提案する企画の裏付けデータを収集するためのアンケート調査で、調査実施部署が進めたい方向に結論を導くような質問をする」とか「新商品発売後の顧客満足度調査で、ついつい高い評価が集まるような質問をする(上司や会社あるいは社外から高評価を得るため)」、「消費者向けの宣伝広告プロモーションで「当社の商品は満足している顧客が非常に多いんですよ」とアピールするための質問をする」、といった状況で利用される調査は、意図的に誘導していたり、無意識でもついつい誘導していたり・・・などがありますが、発生しがちのようです。

具体的にはどのような質問が誘導質問になるのかですが、
例1:質問文の前置きに(あるいは質問順が前の質問に)質問者の「考え」が記述されていて、回答者が無意識にその「考え」の方向の選択肢を選んでしまうもの

上記例1の例としては以下のようなものがあります。
これは「5年間保存できることがウリ」の非常食(保存食)メーカーの、アンケート調査結果のプレスリリースの例です。
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まず前問の問1の質問で「自宅に備えている非常食が、気づかぬうちに賞味期限切れとなってしまうことがありますか?」といった質問で尋ねています。
そして問2には以下の質問が・・・

■問2の質問文:非常食購入の際に重視するポイントをお答えください。

(選択肢例)
・保存期間の長さ
・味
・安全性

⇒回答者は問1で賞味期限を意識させられているので、問2では【保存期間の長さ】を選ぶ人多くなる。・・・というわけですが、この例のような誘導質問はよく見かけるタイプです。
またアンケート調査の質問構成の裏ワザ(?)として、1番目にある選択肢は選択される確率が高くなるという定説があるのですが、その手法も合わせワザとして使い、「保存期間の長さ」の回答がダントツの48.6%となるように(自社商品をアピールできるように)アンケートを作成しています。

(以下、こんなかんじで↓選択肢が続きます)


このグラフでも分かる通り「保存期間の長さ」が48.6%で、2位の「味」を30%以上グンと引き離していますね。
プレスリリースでは自社調査結果としてこの誘導質問の調査結果を表示したうえで、「保存期間の長い非常食が求められています」と自社製品をアピールしていました。

次の例2は質問文の誘導質問例です。
例2:質問文に「○○○(商品名)を知っていますか?」「・・・・はおいしいと思いますか?」「また買いたいと思いますか?」といった一方だけの選択肢を記述しているもの

(選択肢例)
・知っている
・知らない

⇒一方だけの選択肢を質問文に入れるとそちらに引っ張られる傾向があるので、「○○○(商品名)を知っていますか?知りませんか?」と、両方入れるのが質問文作成の基本です。


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