ブラジャーの新商品開発の市場調査の事例(77号)
不満点からの新商品開発の事例
2007年1月26日の日経MJの記事からの抜粋です。
記事抜粋:
■「胸を豊かに見せたいと願う女性は多く、ブラジャーの売れ筋はもっぱら「寄せて上げる」タイプ。
大半は伸び縮みしにくい素材を使い、胸の形を整えるワイヤなどを組み込んだ商品だ。
見栄えはよくなるものの、長時間の着用によるからだの締め付けが疲れの元になるといった難点もある。
グンゼが昨年8月に発売した40歳代以上を主要顧客とするブラジャー「軽ブラ」は、従来の売れ筋とは一線を画し、「つけていない感覚」がコンセプト。
販売枚数はすでに7万枚と、計画値の二倍のペースで売れている。
ミセス向けではワコールとトリンプが圧倒的なシェアを握る。
グンゼも「寄せて上げる」タイプで対抗してきたが、二強の牙城を崩すことはできていない。
差異化を模索する中、注目したのはブラジャーに関する消費者へのアンケートで分かったひとつの傾向だ。
「40歳を過ぎると『楽な着心地』という要望が増え始める」と話すのはブラジャーのデザイン部門を統括する商品開発課課長の脇さん。
「補正機能重視のブラはストレスがたまる。補正機能が多少落ちても着心地を楽にして欲しい」との声が予想以上に多いと分かった。
こうしたニーズを取り込み、他社とは逆の戦略を取った。」
—記事抜粋はここまで—
この「軽ブラ」は、競争の激しい市場(寄せて上げるブラ)で勝負するのはやめて(やめてはないかもしれませんが)、新しい市場を見つけたところが素晴らしいですね!
これぞ、マーケティングの醍醐味ではないでしょうか(^^)。
この事例は、消費者調査から「不満点を抽出して、新アイデアを発想」するタイプの商品開発だといえます。
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■ここからは、この事例について「市場調査をしたとしたら・・・」という
過去にさかのぼった私の妄想の世界です。
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■この事例の場合でしたら、仮説は
「年代により、ブラジャーに求める機能が違うのではないか?」
「年代により、デザイン・機能・着心地・肌触りなど、ブラジャーの構成要素に対する優先順位が違うのではないか?」
とし、まず10代~60代の年代別のアンケート調査を実施して、量的な傾向を調査します。
この結果、40代以上で「寄せて上げる機能のブラジャー」に対する重視度の低下や不満傾向を発見したら、次はグループインタビューやヒアリングなどで、
・現在どのようなブラジャーを着用しているのか
・現在使用しているブラジャーにどのような不満があるのか
・どのようなときにブラジャーを着用しているのか
・シーンにより、使い分けをしているのか
など、40代以上のブラジャー利用状況を掘り下げます。
調査結果から「つけていない感覚」のコンセプトを発想し、市場性をみるために40代、50代女性にアンケート調査を実施します。
このような調査を実施して商品コンセプトを固め、途中で消費者の評価も聞きつつ
計画(plan)⇒実行(do)⇒評価(check)⇒改善(act)で商品化していきます。
■あとがき■
■ブラジャーも年代で考えてみると、60代以上の女性が望んでいる下着がないようにも思われます。
特におしゃれな高齢者向けの下着市場というのは、開拓してみる価値があるのではないかと今日はふと思いました。
当社ではお問合せ頂いた企業様の調査目的や会社の現状、課題などをていねいにヒアリングして、課題の解決につながる市場調査手法をご提案しておりますので、お気軽にご相談ください。
サービス内容につきましては、以下に詳しくご説明しておりますのでいちど御覧ください。
《※2006年1月から【まぐまぐ!】で発行しているメールマガジン 【女性視点(?)なマーケティング発想のヒント】 からの転載です。》
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