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タクシーの新サービスの市場調査(70号)

固定概念を打破した新サービスの事例

2006年12月9日の日経新聞の記事からの抜粋です。

記事抜粋:

「東京都内では30台余りに減った初乗り500円のワンコインタクシーが来春以降、地方都市で復活しようとしている。

例えばこれまで初乗りが1.5キロメートルで560円だった長崎県の場合、申請運賃は0.95キロメートル500円。
金沢市周辺では1.7キロメートルで630円が、1.1キロメートルで500円。

初乗り距離が1キロメートル前後と従来より短く、実質的な値上げだが、通院や買い物など日常のちょっとした移動には向く。

従来、タクシー業界では運賃やサービスで独自性を打ち出すことに消極的な風潮があった。「乗り場に並ぶ車や通りかかった車を拾って乗ることが多く、わざわざ選んで乗る人は少ない」という経験則が根っこにあるが、利用者のニーズの変化でそんな常識が崩れ、工夫の余地は広がり始めた。

短距離・低価格で住民の足代わりになった先行事例が広島市にある。
郊外に広がる住宅地、安佐南地区を地盤とする第一タクシーは初乗り750メートルまで330円。

高齢者や親子連れが乗りやすいよう女性乗務員だけの別会社も立ち上げ、2005年度の予約配車の売上高は前年度比11%の伸び。06年度も増加を見込んでいる。」

—記事抜粋はここまで—


タクシーを取り上げるのはこれで3回目になりますが、旧態依然とした業界で、だからこそ改革の余地も多いだろうなと、軽く注目しています。

ところで、この記事ではどの業界の方にも参考になる内容が記載されています。

それは「乗り場に並ぶ車や通りかかった車を拾って乗ることが多く、わざわざ選んで乗る人は少ないという経験則が根っこにあるが、利用者のニーズの変化でそんな常識が崩れ、工夫の余地は広がり始めた。」というところです。

どの業界でも知らず知らずのうちに、固定概念や経験則のために売上げアップのチャンスを逃していることがありますね。

また、生活者の意識は「たった1年前とでさえ同じではない」ということをいつも念頭に置いておくことで、新しい仮説を考えることもできるので、新しいアイデアを生み出せますよ(^^)。

このタクシーの事例のように「予約配車」にシフトしていくと、これまでの「輸送業」プラス「接客業(おもてなし)」的な付加価値部分が大きくなってきますね。

「固定客(おなじみさん)」をがっちりとつかむためには、運転手の接遇教育や女性運転手の増員、電話受付担当者のレベルアップといった今すぐ対応すべきことや車内の居住性の向上、個客対応(一人ひとりの顧客データを蓄積して対応)なども考えられそうです。

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■ここからは、この事例について「市場調査をしたとしたら・・・」という
  過去にさかのぼった私の妄想の世界です。

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タクシー業は地域密着型ですので、消費者調査をするとしたら、自社の商圏内で調査をすれば、地域特性を反映した的確な調査結果が得られます。

地方によっては、車は一人一台というところでも車に乗れない高齢者が困っていたり、都市部では駐車場代が高く車の所有率が低いために、ターゲットはもっと広がったりしますので、自社の商圏内で実施するのが最適です。

●調査項目は

・居住地近隣(2キロ以内)での、用事の目的別移動方法、所要時間
 (用事の目的とは、買い物、通院、趣味など)
 (移動方法とは、徒歩、自転車、車、家族が送迎など)

・↑その際に不便を感じること、困っていること

・雨の日の、近隣目的地への移動方法

・↑その際に不便を感じること、困っていること

・タクシーはどのようなときに利用しているか

・初乗り0.95キロメートルで500円にした場合の利用意向、どのようなときに
利用したいか

・タクシー利用時に不満に感じる点

などを、アンケートし、現状把握と価格改定やサービス改善に活かしていきます。

■あとがき■

芦屋市の六麓荘で、「豪邸しか建てられないように市の条例を改正することにした」というニュース、ご覧になりましたか?(^^)

私は「芦屋市ってブランディングがわかってるな~。」と賞賛しつつ「奈良もなんとかしないとなぁ・・・。」と暗澹とした気持ちになっていたのですが、テレビを見ていると、街頭インタビューに「金持ちだけの選民思想うんぬん」と話している人もいたりなんかして・・。

あなたはどうお感じでしたか?

市場調査の実施にご興味がある方は、いちど当社にご相談ください。

《※2006年1月から【まぐまぐ!】で発行しているメールマガジン 【女性視点(?)なマーケティング発想のヒント】 からの転載です。》

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