パッケージで差別化の事例(83号)
珍味と飲料のパッケージの事例
2007年2月28日の日経新聞、3月14日の日経MJの記事からの抜粋です。
記事抜粋:
■「珍味大手のなとりはプラスチック製ボトルに入ったおつまみを拡充する。
コンビニのアメやガムなどの売り場の近くに置き、OLや若い男性らの購入を促す。
卓上においていつでも食べられるボトル入りガムの市場(業界推定)は前年比二割弱で拡大しており、おつまみも「二匹目のどじょう」を狙う。
おつまみは袋入りがほとんど。「一度あけたら食べきらないといけないので不便」との声が寄せられていた。」
「焼するめ」「梅干昆布」などです(「チーズたら」がないですね~(-_-;)
498円は、ちょっと高額な気が・・・?)
続きましてMJの記事から:
「サントリーは1リットル入りペットボトル容器を用いた商品を大幅に拡充する。
流通業者の取り扱いのよさと、消費者の利便性のよさを前面に出し、販売数量の拡大につなげたい考え。
同社は06年7月に機能性飲料「ビタミンウォーター」の1リットルペットボトルを1都10県のコンビニで発売。
好評だったため、同10月に販路を拡大し全国発売していた。
500ミリリットル入りとほぼ同じ高さの1リットルペットボトルはコンビニの店頭の冷蔵ショーケースに陳列しやすい。
一方、家庭の冷蔵庫でも横向きにおけるなど収納性が良いことが特徴だ。
メーカー側にとっても、量販店などで安売りの対象になりやすい2リットルペットボトルに比べ、安定収益が見込める。
同分野はコカ・コーラグループや伊藤園などが先行。
後発のサントリーの容器は胴部に凹みをつけ、持ちやすく注ぎやすい形状にした。ラベルもハーフサイズで、中身を見えやすくして他社との差異化を図る。」
—記事抜粋はここまで—
容器に関する記事はあまりないのですが、今回はなとりのボトル入りにした発想がいいな、と思いまして(容器つながりで、ついでにペットボトルも)ご紹介してみました。
「ボトル入り珍味をオフィスの机の上にどうぞ」(前回のオフィスグリコの続きみたいですが・・・(^^))、というシーン提案でしょうか?
容器の発想はGOOD!ですので、
・ボトルの中身の商品の充実(個人的にはチーズたらがないのが残念(^^;))
・本当にシケらないのか?
・袋入りと比較して価格がかなり割高な印象だが、消費者は受容するのか?
といったところを検討いただければと思いました。
今回の2つの事例は、商品を開発するとき計画する「製品レベル」の「膨張製品」での差別化事例です(学問的に見ますと(^^;))。
《製品レベル》とは以下のような5つに層化されまして、
(「製品」といっても「モノ」だけではなく「サービス」も含むのでややこしいです(^^;))
1)中核ベネフィット
顧客が実質的に買っている製品やサービスの最も基本的なベネフィット(便益)
2)基本製品
中核ベネフィットを製品やサービスに具体化したもの
3)期待製品
基本製品を購入するときに、顧客が通常期待する属性と条件
(附帯サービス、パッケージング、広告、アフターサービス・・・など)
4)膨張製品
顧客の期待を上回る属性と条件(膨張製品はやがて「当たり前」のものとなり、期待製品になる)
5)潜在製品
将来製品に行われる可能性のある属性や条件
これを「焼するめ」に置き換えると
中核ベネフィット⇒ ほっと一息のときの、和風スナック菓子(でしょうか?)
緑茶・お酒のおとも(・・かもしれません)
基本製品⇒ 味つきの焼いたするめ(製品そのもの、のことです)
期待製品⇒ 密封パック入り、そのまま食べられる、コンビニやスーパーなどで手軽に買える、など
膨張製品⇒ 今回の場合、「ボトル容器入り」
潜在製品⇒ 「食べると脳が活性化」「ほっこりした気分になれる」
「子供おつまみ」「本当に焼きたてそのもの」・・など?
・・・なんか「置き換え」がいまひとつで恐縮です・・・。
(気を取り直しまして)申し上げたかったことは、
商品・サービス開発の際には「基本製品」部分に注力するのは当然ですが、
製品に付加されている「期待製品」部分でも何か新しい発想はないかを検討してみるといいかもしれませんよ、ということでした(^^)。
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《※2006年1月から【まぐまぐ!】で発行しているメールマガジン 【女性視点(?)なマーケティング発想のヒント】 からの転載です。》
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