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富里スイカの市場調査(43号)

くだものの商品開発の事例

2006年6月26日の日経MJの記事からで、農業でも消費者の声を聴いている事例です。

記事抜粋:

「千葉県富里市の「富里スイカ」は全国的に知名度が高く、大玉で甘いのが特徴だ。消費者の志向が多様化するなか、生産者が積極的にスーパーの店頭に立って消費者ニーズをくみ上げる。

出荷時期の週末には生産者らが二人一組になって県内のスーパーや百貨店の店頭に立つ。消費者の声を生産者自らが直接聞く試みで、三年前に始めた。
その中で「歯応えがあり、食べた後も甘さが後を引く」スイカへのニーズが高いことが分かった。

「こういった消費者の声を品種改良に生かしている」とJA富岡市の生活部産直事業課長は説明する。

富里スイカといえば重さ6-7キログラムの大玉だが、「冷蔵庫に入らない」「食べきれない」といった声が寄せられるようになった。
昨年から試験的に半分の大きさの「銀のたまご」という品種の生産を始めた。
大玉に近い歯ごたえで、日持ちも大玉と同じ一週間。ただ「まだ大玉のおいしさにはかなわない」というのがJA富里市関係者らの評価だ。」

—記事抜粋はここまで—



この事例はマーケティングの4Pのうちの製品(Product)=「スイカ自体」についてのお客さま発想事例で、「味を改良する、とか小さくする」といったことに焦点が当てられています。

※マーケティングの4P
(製品(Product)価格(Price)流通(Place)プロモーション(Promotion)

(4Pのかわりに、顧客視点からは4Cともいいます。)

私が子供の頃はスイカ用の網にはいったスイカを一玉買ってくる、というのが普通でしたが、一世帯あたりの人数が減っている現代では記事にあるように「食べきれない」ので小さいスイカを開発する、という発想になりますね。

スイカの消費量が減っているとすると、そういった世帯事情以外に昨今の健康志向の流れから見ると、ダイエットや栄養素に敏感な人が増えているので「甘いだけで、なにも体にいいことない果物」と思っている人がいるかもしれません。
(あくまでも考え方としての仮説です(^^;))

でも栄養成分を調べてみると、スイカって意外にビタミンAが多かったのです。

もし仮に「スイカを食べてもいいことない」と思う人が多いとすると、顧客志向で売上げを伸ばすには4Pのうちのプロモーションに力を入れるべきだということが考えられます。

つまりスイカについての誤解があったり、情報不足があったりして「スイカの良さ」が伝わっていないからです。

こんなことを考えるようになったのは、先日「大和マナ」という奈良県の野菜を農家の方にいただきまして、奈良県人なのにそのような野菜があること自体知らなかったのですが(^^;)、初めて食べてみたらとてもおいしかったのです。

その後、スーパーで探してみると売っていました。
以前から売られていたにもかかわらず私はまったく気付いていなかったんですね。

でも私と同じように、大和マナに限らず「その野菜や果物の良さ」を知らずに食べずにいる人は結構いると思いませんか?

そういった「食べる機会をロスしている人」にも「その野菜や果物の良さ」を伝えねば!などと、それ以降野菜のプロモーションについてなんとはなしに考えるようになったのです。

スーパーによっては生産農家の顔写真を付けたり、栄養成分を解説したりしているところもあるようですが、それですとスーパーによって対応が違うので「スーパーまかせ」なところがありますよね。

ですので農家の人が主体的にプロモーションできるのは「パッケージ」ではないでしょうか?

野菜でいうところのパッケージはピーマンの袋だとか、ほうれん草をくくっている針がねみたいなものだとか、スイカにはってあるシールだとかです。

これをもっと活用して、たとえば
「ビタミンCがレモン何個分含まれています。ビタミンCは○○に効果があります」とか、
「ごま油で炒めて、おしょうゆでからめると、それだけでごはん二膳はいけます!」と調理法をつけたり
「農薬を減らすためにこんな努力をしている」といった説明をつけたり、
「その野菜の歴史やうんちく話を紹介するなどしてみてはどうでしょう?(^^)

今日はなんか途中から「妄想の余談」になってしまいました。

■あとがき■

私もひとり暮らしを始めてから、スイカはめったに買わなくなりました。
母はスイカが好きですが、高齢者世代はスイカが好きなのでしょうか?
性別、年代別のスイカを食する現状調査などすると、売上げアップのタネが見つかるかもしれません。

市場調査の実施にご興味がある方は、いちど当社にご相談ください。

《※2006年1月から【まぐまぐ!】で発行しているメールマガジン 【女性視点(?)なマーケティング発想のヒント】 からの転載です。》

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