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メ-ルマガジン《女性視点(?)なマーケティング発想のヒント》

21号 「葬儀屋さん」2006年4月9日

こんにちは!マーケティング イノベーションの鈴木規子です。

また、たいへんご無沙汰しております。(^_^)

※お知らせ:

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◆女性視点で新しい切り口・コンセプトを提案するマーケティング会社◆
確かな市場調査・アンケート調査・マーケティングリサーチの実績と、商品開発・顧客満足向上提案でクライアント企業様の売上げアップのお手伝いをしています。



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Q:このメルマガって、どんなメルマガ・・・?

A:このメルマガでは、日常生活や新聞・雑誌などで目にした「お客さま発想な商品やサービス」の事例を取り上げ、ご紹介しています。
他業界の事例でも「関係ない」とお考えにならず、「自社に応用できるところはないか?」という視点で、何かのヒントにしていただけると幸いです。


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●今日のお客さま発想事例 ⇒ 「葬儀屋さん」
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■葬儀屋さんはかなり以前から気になっている業界だったのですが、今年1月頃に
「がっちりマンデー(テレビ番組)」で取り上げられていたのを見たのと、
きのう家にあった「販促会議(雑誌)」を見ていたら、たまたま葬儀屋さんの
特集が載っていて、ご紹介できそうな情報が集まったので
今回取り上げてみました。

(ところで「がっちりマンデー」、ご存知ですか? 
勢いのある企業の事業戦略などが紹介されていておもしろいですよ。(^^)
TBS系列 日曜朝7:30-8:00です)


●事例1:「がっちりマンデー」で取り上げられていた葬儀会社は
2003年から事業開始している外資系企業で、
葬儀業界の不透明な価格を、明朗会計に変革したサービスを提供しています。


たとえば原価16000円の棺おけの販売価格は、
  一般葬儀会社→10万円、この会社→18000円

    原価10万円の白木祭壇の販売価格は、
  一般葬儀会社→52万円、この会社→12万円

こうやって原価と販売価格を知らされると、一般葬儀会社の暴利っぷりには
あ然としますが、こういった古い体質のままの業界に目をつけて
価格破壊で新ビジネスとして確立したところが素晴らしいです。
(生前予約も2000件入っているそうです)


●事例2:「販促会議」で取り上げられていた葬儀会社は、葬儀のあり方に
疑問を持ち葬儀業界の変革を決意した人が、葬儀会社で修業した後に設立した
会社で、納得価格とホスピタリティを重視したサービスを提供しています。

たとえば、
お布施では「戒名と通夜、告別式での読経のセットで25万円」

「人間は悲しい時に悲しい曲を聴くと元気になる、など心理学の世界で
立証された科学的な心のケアの仕方も取り入れている」

などです。


■お気づきのように、どちらの会社も葬儀業界以外から進出してきて、
「業界の常識」をくつがえして成功しています。

マーケティング志向がまったくない原始時代(?)のような業界に
黒船がやってきた!というかんじでしょうか?(ヘンなたとえでしたか・・・)


この2つの会社の事例は、「お客さま志向」という考え方がなかった業界を
見つけたことも素晴らしいですし、またそれを実行する「しくみ」を
作り上げたところも素晴らしいです。


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 ■ここからは、この事例について「顧客調査をしたとしたら・・・」という
  過去にさかのぼった私の妄想の世界です。
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今日は私が妄想する代わりにちょうどよい調査結果があったので、それを
ご紹介いたします。


平成13年に東京都生活文化局が実施した「葬儀費用にかかわる費用等調査」
というものですが

http://www.shouhiseikatu.metro.tokyo.jp/k_joho/kakaku/sougi.pdf

非常にていねいな葬儀に関する調査です。


この調査の仮説は

・葬儀費用、料金システムに対する不満が高いのではないか?

・若年層と高齢者層とでは、葬儀に関する意識が違うのではないか?
 またその意識の違いにより、今後の葬儀の志向が変わってくるのではないか?

を主目的に、その他葬儀に関する現状を詳しく収集しています。


●調査結果として

・葬儀を実施した人の大きな不満は「非常に費用がかかり、料金システムが
不明瞭なこと」であり、

・また「葬儀が消費者にとって非日常的な行事であり、一般的な相場感覚を
持ちにくいことや、宗教的な色彩が強いために価格交渉がタブー視されてきた
ことがある。また、多くの消費者が「親族の死」という冷静な判断を行いにくい
精神状態のもとで契約せざるを得ないという特殊事情もある。
これらを背景として葬儀社間での価格競争が起こりにくいことが高値安定に
つながっている可能性もある。」

と分析しています。まったくその通りですね。


この調査結果は、前向きに経営改革に取り組もうとしている葬儀会社の社長さんに
とってはたくさんのヒントがつまっている宝の山のような内容だと思います。

これを活かすも活かさないも、あなた(葬儀会社の社長さん)次第ですよ~!(^^)


■妄想の余談■


マーケティング面で手付かずだった業界に「手が付いて」、第一段階に
入りましたので、今後どうなるかが楽しみです。

例えば、葬儀をする目的別で考えただけでも、その実施内容(サービス)は
多様になるのではないでしょうか?

目的として、たとえばこのようなものもあります。

・故人と家族とのお別れ
・故人と友人・知人とのお別れ
・故人の成仏・鎮魂
・故人の(あるいは家の)威信を示す
・地域の慣習
・葬儀をきっかけとした親族の集合・親睦
・葬儀をきっかけとした友人・知人の集合・親睦

それぞれの目的をかなえるために、せいいっぱいできることは何か?と
考えたら、めちゃくちゃ広がりそうですよね(^_^)


今日のメルマガを作っていて、「そろそろ生前予約、しておこかなー。」と
一瞬頭をよぎりましたが、これからまだまだ優れたサービスを出してくる会社が
出てくるかもしれないので、ちょっと「待ち」にしておくことにしました。

今後はきっと、生前予約獲得競争も熾烈になるでしょうね。

御社のマーケティングリサーチにご興味のある方はお気軽にご相談ください(^_^)。

株式会社マーケティング イノベーション 担当:鈴木 規子
メール⇒otoiawase■m-innovation.jp
※(スパム対策です。送信の際は■を@に変換して下さい)

ここまでお読みいただき、まことにありがとうございました!
いつでもご意見やご感想などは大歓迎です! お待ちしています(^^)
改善したり、励みにさせていただきます。

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なにとぞよろしくお願い申し上げます。

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『女性視点(?)なマーケティング発想のヒント』  発行責任者:鈴木 規子
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