109号 「白元のミセスロイド 黄ばみ防止機能付き」2008年9月29日
こんにちは!マーケティング イノベーションの鈴木規子です。
また、たいへんご無沙汰しております。(^_^)
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Q:このメルマガって、どんなメルマガ・・・?
A:このメルマガでは、日常生活や新聞・雑誌などで目にした「お客さま発想な商品やサービス」の事例を取り上げ、ご紹介しています。
他業界の事例でも「関係ない」とお考えにならず、「自社に応用できるところはないか?」という視点で、何かのヒントにしていただけると幸いです。
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●今日のお客さま発想事例 ⇒ 「白元のミセスロイド 黄ばみ防止機能付き」
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●さて、今日の目次は
1.記事紹介
2.おボツコーナー(たまりすぎて、今回もお休みさせていただきます)
3.あとがき
では、今日は8月29日の日経MJの記事からです。
ターゲットの生活実態をていねいにマーケティング調査するのは、商品開発の基本です。
ご参考になれば幸いです。
記事広告抜粋:
「ここ数年、市場拡大に苦戦を強いられる防虫剤市場。
白元は昨春、現ユーザーが抱える「黄ばみの悩み」に応えた画期的商品
「ミセスロイド1年防虫 黄ばみ防止機能付き」を発売、売上げは好調に推移している。
防虫剤市場は近年、縮小稽古にあるという。その要因として考えられるのは、
ライフスタイルの変化がある。かつて衣類収納は引き出しや洋服ダンスが役割を
担ってきたが、現在ではクローゼットが主流になっている。
それに伴い、大幅な衣類の入れ替えも減り、消費者には衣替えの感覚が希薄に
なってきた。
白元では、時代と共に変化する消費者のライフスタイルや収納実態の動向を
確実に把握するため、改めて市場調査をしてユーザーニーズの掘り起こしを
行った。
同社によると、衣類収納時には「虫に食われる」こと以上に「黄ばみが出る」
というトラブルが多いことが判明。さらに防虫剤にプラスされていたらよいと思う
機能でも「黄ばみ防止」がトップに挙がった。
さらに「防虫剤+黄ばみ防止機能」商品への購入意欲も既存ユーザーはもとより
ノンユーザーも高い数字を示した。」
---広告記事抜粋はここまで---
今年新発売だと思ったら、去年から発売していたんですね。知りませんでした(苦笑)
なんと、黄ばみの原因は「空気中のNOx」だそうです!・・ご存じでしたか?
それを吸着して黄ばみにくくするのだそうですよ!(^_^)
詳しくは⇒ http://www.hakugen.co.jp/products/prd3034.html
さて今回のポイントですが、防虫剤の商品開発だからといって、
衣類の虫に対する被害状況や意識ばかりマーケティング調査するのは視点が狭いですね。
考え方としては「衣類の虫食い防止に貢献」という狭い領域から、
「衣類の収納の不満を解決」というひと枠大きい領域に視点を移したのではないでしょうか?
白元のマーケティング調査は衣類の収納についての実態と意識を調査して、
「黄ばみ防止」という不満解決・売れるコンセプトを発見したところが素晴らしいです!
当社でもクライアントに強くお勧めしているのが、この「実態や現状を客観的に把握する」
マーケティング調査です。非常に地味な感じに受け取られますが、今回の例のように領域や視点を変える、
男女別や年代別の違い、地域別の違い、経年変化による違いなど違いに注目するなど、
現状把握の中に商品開発のヒントはつまっているのです。
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■ここからは、この事例について「マーケティング調査をしたとしたら・・・」という
過去にさかのぼった私の妄想の世界です。
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上にも書きましたが、マーケティング調査にあたり「領域をどう設定するか」、
つまり「仮説をどう立てるか?」がポイントです。
新商品開発にもいろいろランクがあり、まったく新しい市場を創る新商品もあれば、
既存商品の改善もあります。
この商品の場合はその中間の位置づけのように思いますが、
従来からの「衣類の虫食い防止」という機能を改善しようとしたのではなく、
「衣類の収納の不満を解決」というひと枠大きい領域に視点を移した、
つまり「仮説を立てる範囲をそこに変更した」、というところが重要なポイントです。
現状の問題点としては、記事中に「クローゼット利用が増え、大幅な衣類の
入れ替えも減り、消費者には衣替えの感覚が希薄になってきた。」とあります。
ですから、衣替えを契機にした「着なくなった衣類を防虫して仕舞う」作業が
減ったということですね。
ならば、購買を増やすには「出したり入れたりするメリハリもなく、
一年中保管・収納している状態」を前提とした商品開発が必要になりますね。
ということで、仮説としては
●クローゼットに収納している衣類を、着る季節が来ていざ着ようとしたら
着れないことがあるのではないか?その問題・不満を解決できるのではないか?
●クローゼットへの収納の仕方に、着れなくなる問題の原因があるのではないか?
などが考えられます。
マーケティングの質問項目としては
●クローゼットの収納状態の現状(できれば写真撮影)
●収納しているもの、種類、衣類以外で一緒に入れているもの
●収納の仕方(洗濯、クリーニング、アイロンなど手入れの仕方など、季節の
変わり目の収納の仕方など)
●クローゼットの利用の仕方(開け方、頻度など)
●昨シーズンのものを、今シーズンになって着ようとしたら
着れなくなっていた経験と、その理由(どうなっていたか)
●なぜそうなっていたと思うか、自身で考える改善策は?
・・・などの、現状・実態と意識を把握する質問文を作成し、
クローゼット利用者に調査を実施します。
集計・分析結果から、新商品のコンセプトを立案、モニタリングを経て、
計画(plan)⇒実行(do)⇒評価(check)⇒改善(act)で実施していきます。
株式会社マーケティング イノベーション 担当:鈴木 規子
メール⇒otoiawase■m-innovation.jp
※(スパム対策です。送信の際は■を@に変換して下さい)
ここまでお読みいただき、まことにありがとうございました!
いつでもご意見やご感想などは大歓迎です! お待ちしています(^^)
改善したり、励みにさせていただきます。
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『女性視点(?)なマーケティング発想のヒント』 発行責任者:鈴木 規子
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