123号 スズキの軽自動車ハスラーを大ヒットに導いたインタビュー調査とは?2015年2月28日
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Q:このメルマガって、どんなメルマガ・・・?
A:このメルマガでは、日常生活や新聞・雑誌などで目にした「お客さま発想な商品やサービス」の事例を取り上げ、ご紹介しています。
他業界の事例でも「関係ない」とお考えにならず、「自社に応用できるところはないか?」という視点で、何かのヒントにしていただけると幸いです。
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●今日のお客さま発想事例 ⇒ 「スズキの軽自動車ハスラーを大ヒットに導いたインタビュー調査とは?」
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■2015年1月15日の日経MJの記事からの抜粋です:
記事抜粋:
「昨年の軽自動車販売で、スズキがダイハツ工業から首位を奪還した。
原動力となったのが「ハスラー」だ。
昨年1月の発売以来10万台以上売る大ヒットとなり、20~30代の男性や女性など顧客層の拡大に貢献している。
新しいジャンルを作ったハスラーの開発方法は「お客様の声」の聞き方や活かし方について興味深い示唆を与える。
スズキもワゴンRのような主力者の新車開発では明確なターゲットを設定し、そこへの綿密な市場調査を行っていたが、
新ジャンルの創造が目標だったハスラーは敢えて詳細なターゲット設定をせず「アウトドアに興味があるアクティブなライフスタイルの人」にとどめた。
市場調査もキャンプやサーフィン好きが集まる場所で、インタビューや荷室を観察する手法をとった。
調査では、困り事やニーズを中心に声を集めた。
サーフィンでぬれたものを収納する何かが欲しい、連れてきたペットの毛を簡単に掃除できるような床材はないのか、といったものだ。
調査を進めていくうちに、開発チームは不満解消のため自分で工夫するユーザーを発見する。
例えば、車内の壁にネジ穴を開けている人。
荷物を整理するためボルトとベニヤ板で棚を自作していたのだ。
開発チームからすると思いもつかないことである。
棚が欲しいニーズは理解できるが、開けた部分の処理が不十分だとサビができ、故障の原因にもなるからだ。
ほかにも「普通の」ユーザーはしないようなむちゃな工夫がいくつか見つかった。
一般的な市場調査では、「極端な」ユーザーは例外として分析の対象外となることが多い。
ヒット商品開発を狙うなら、数の多い「平均的」な顧客の意見を重視するのは当然である。
だが開発チームはこのような工夫を例外扱いとせず、
「本当にキャンプや釣りが好きな人の、本当に困っていることの表れ」と捉えた。
---中略---
「極端な」ユーザーの工夫とそれに刺激された開発チームの努力から
多くのアクセサリーが開発され、ハスラーの魅力をさらに高めることにつながった。
---後略。記事抜粋はここまで---
記事にある「極端な」ユーザーや「とんがった」ユーザーの考えていることや無意識に取っている行動は、商品開発の有効な材料となります。
そういった情報を収集するにはヒアリング調査(インタビュー調査)が適しています。
記事にもありましたが、サーフィンをしている現場に行って、その実際の行動を観察しつつ、話を聞くことでリアルな実態把握ができます。
調査目的に合わせて、どのようなヒアリング調査を実施すれば商品開発に役立つのかをアドバイスさせて頂きますので、「やり方がわからない」など、お気軽にご相談ください。
ところで、私事ですが、私もけっこう「極端な」ユーザーの部類に属するもので
「こんなのが欲しい」と思っても売っていないものは自作しておりまして、
家に友人が来た時などは「コレ何?!」と指摘されるものがいくつもあるのですが(笑)、
最近、以前から自作して使用しているものが、なんと商品化されているのを目にしました!
昨日か一昨日テレビ東京WBSの「とれたま」のコーナーで紹介されていた
「マスクのひもを後ろでつなぐ小物」です(名称がわからないので、わかりにくくてすみません)。
要は、マスクを耳にかけていると耳が痛くなるので、後ろで左右の耳にかける部分をつなぐものです。
たしか¥370くらいだったと思います。
じつは私も同様の悩みがありまして、
マスクをよくつけているのですが耳が痛いのでどうにかならないかなと考えて、
「あ!そうだ!耳にかけなければいいんだ!」と思いつき、
ではかけないためにはどういう工夫にしたらいいかな?と思い考えたのがコレです↓。
解説いたしますと、マスクの耳にかける部分の両端にまずゼムクリップをひっかけて2つのゼムクリップを輪ゴムでつないだものです。
まん中に輪ゴムを入れることにより伸び縮みするので、マスクが落ちずいいかんじに顔にフィット致します(笑)。
このマスクを付けて、友人に自慢げに説明したところ、「なんだそれ!(笑)」みたいな反応だったのですが、こうして、とあるメーカーさんで、商品化されているではないですか!!(^_^)。
(ただ、あえて意見をさせていただくなら、「ひとつ¥370」は少々お高いような気がします。
たとえコンセプトが良かったとしても、あまりに高いと売れませんので、「同じ発想をする同志」として、おせっかいながらそれを心配致しております)
・・・拙宅には、こういったような自作の「お困りごと解決品」がいろいろあり、今回のように、その後商品化されているものもいくつかあります。
(・・・申すまでもないですが、私がアドバイスしたり売り込んだりしたのではなく、まったく無関係な会社の人がその後発想されてお作りになった、というものです)
当社のこういった「極端な」発想ができるスキルやコンセプト提案も、クライアント様から評価されておりますので、商品開発についてのご相談などお気軽にお問合せくださいませ。
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