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メ-ルマガジン《女性視点(?)なマーケティング発想のヒント》

135号 「スマホ周辺機器の商品開発市場調査とは?」2022年3月24日

◆女性視点で新しい切り口・コンセプトを提案するマーケティング会社◆
クライアント企業様から高い評価を頂いている市場調査・マーケティングリサーチ(アンケート調査・グループインタビュー調査・デプスインタビュー調査など)の実績と、新商品開発・顧客満足向上などの課題解決策提案で経営革新のお手伝いをしています。

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Q:このメルマガって、どんなメルマガ・・・?
A:2006年1月から、不定期に発行しているメールマガジンです。日常生活や新聞・雑誌などで目にした「お客さま発想な商品やサービス」の事例を取り上げ、ご紹介しています。
他業界の事例でも「関係ない」とお考えにならず、「自社に応用できるところはないか?」という視点で、何かのヒントにしていただけると幸いです。


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●今日のお客さま発想事例 ⇒ 「スマホ周辺機器の商品開発のための市場調査とは?」
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■こんにちは。マーケティング イノベーションの鈴木規子です。
メールマガジンをお読みくださり、ありがとうございます。


■今回は、シニアのスマホ利用に役立つ電化製品の事例です。
2022年1月28日の日経MJの記事からの抜粋です。


記事抜粋:シニア消費は多様性が強い。百貨店では高額品が売れる一方、スーパーでは1円でも安い商品が好まれる。
一見つかみどころがないように見えるシニア消費のカギは、その人にとっての価値の「納得感」である。

最近の良い例がパソコン周辺機器メーカーバッファローの「ラクレコ」だ。この商品はCDの楽曲をパソコンを経由せずに簡単にスマホに取り込んで再生できる。21年6月の発売後、じわじわと人気を博し、22年1月時点で販売前想定の4倍程度の引き合いがあるとのことだ。

CDからスマホへの楽曲取り込みは、パソコンでデータを取り込んだ後、パソコンとスマホのデータを同期させる必要があった。パソコンを日常的に使う人には大した作業ではないが、パソコンを持っていない、あるいは操作が苦手の人にはハードルの高い作業だった。こういう人は50代後半から60代の主婦や退職者に多い。そういった人たちには「CD楽曲を自分で簡単に取り込めたら・・・」という潜在ニーズがあったのだ。

ラクレコのような「ありそうでなかった」商品が出現すると想定外の需要が生まれる。例えば「カラオケの練習用に使っている」との声がシニアから上がっている。

実店舗のCDショップから「CDと一緒に売りたい」との声もある。CD世代の人は自宅に数多くのCDを持っている。ラクレ子をきっかけに眠らせているCDをよみがえらせ、音楽を楽しむ生活を取り戻してほしい。そんな主張を感じさせる製品だ。


---記事抜粋はここまで---

「ラクレコ」の開発の経緯を調べてみると、2020年の春に企画を立ち上げて市場調査を行ったところ、音楽CDをスマホに取り込むのが大変という声が多いのが分かったとのことなんですね。「音楽CDをパソコンに取り込む作業が大変」ということと「パソコンに取り込んだ音楽のスマホへの移し方が分からない」という2つの困りごとがあるということがわかったと。

弊社で通常実施する商品開発のための市場調査では、定量調査(300サンプル~1000サンプル程度の人数のアンケート調査)と、定性調査(5人程度の人を集めてのグループインタビュー調査や、ひとりひとりに聞くデプスインタビュー調査)を組み合わせて実施することが多いです。

恐らく「ラクレコ」の商品開発の場合も、まず定量調査でスマホ利用に関する現状把握と困りごとの調査を実施し、その集計結果から音楽の取り込みに関する困りごとが抽出できたのかもしれないですし、調査前に仮説出しをする際にスマホ利用のさまざまなシーンをピックアップして、そのシーンごとの現状把握と困りごとを回答してもらうようにしたのかもしれません。
いずれにしても定量調査前には対象を「シニア」とは限定せずに広い年代に調査を実施し、調査結果からシニアの回答の内容からシニアに着目したか、あるいは販売後結果的にシニアに受けているといったことも考えられます。

調査前にいかに「具体的に仮説をイメージできるか」が調査企画者の腕の見せ所でもあるのですが、ひとつの例として私は調査ターゲットに憑依したつもりで考えるようにしています。またはターゲットの行動や思考を具体的にイメージすることが難しい場合には(例えば高校生の行動や思考など)、定量調査前に何人かのターゲットに話を聞いたり行動観察をしたり、といった事前定性調査をして定量調査の調査項目を作成することで、より役立つアンケート調査が実施できます。

今回の「ラクレコ」の商品開発例のように、市場調査を実施することでまだまだ未開拓の市場を発見することができますので、隠れている市場の開拓にはぜひいちど当社にご相談ください。


弊社ではアンケート作成代行サービスや、インタビュー調査も実施しておりますので、お気軽にお問合せ下さい。

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株式会社マーケティング イノベーション 担当:鈴木 規子

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『女性視点(?)なマーケティング発想のヒント』  発行責任者:鈴木 規子
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